ブルーベリーは、甘酸っぱさや健康に良いので女性に人気がある果実の1つです。スーパーでもパックなどでよく売られている物は、輸入物が多い印象があります。しかし日本でも長野県や茨城県・群馬県などで栽培されています。
今回は、ブルーベリーの剪定方法や時期など詳しくご紹介したいと思います。

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ブルーベリーとは?特徴は?

ブルーベリーは、ツツジ科スノキ属に分類されブルーという名前の通り、キレイなブルーの実がなる落葉低木果実です。ブルーベリーの味の特徴は、程よい甘味と酸味が感じられるところです。そして何といっても名前の由来でもある、ブルーの成熟果した色が特徴的で、これがアントシアニンの色素となります。
また実は、皮を剥かずに丸ごと食べる事ができ食物繊維なども豊富に取ることができます。
ブルーベリーは、樹になっている時にしか追熟しません。バナナなどのように、収穫した後に成熟することがないので、未熟のまま収穫されたブルーベリーは酸味が強いままになります。

ブルーベリーの植え方・育て方・育てる時期

 

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ブルーベリーは、苗から育てる方が多いと思いますが、種からも育てることができます。色々な植物や果実を育て慣れている方は、種から育ててみるのも楽しいと思います。また、ブルーベリーは単独の品種では実がなりません。同じ系統で違う品種を育てることでたくさん実がなります。

1)いい苗とは

苗から育てる方は、しっかりと苗選びを行って下さい。良い苗は、鉢の中に根がしっかりと張っていて、根本から太くて新しい枝が出ている苗です。

2)植える時期

植える時期は、関東地方より東側は3月くらいが適しています。関東よりも西側の地域の方は、10月から11月が適しています。北海道や東北などの寒い地域は4月頃が適しています。

3)植え方

地植えや鉢植えのどちらでも育てることができます。地植えだと水やりが比較的楽で、鉢植えだと最近の長雨や強風などの時に簡単に移動させることができます。

地植え

ブルーベリーは普通の土では育ちません。酸性の土壌を好むので、ピートモスや鹿沼土などの酸性の土を用意します。ホームセンターなどでブルーベリー用の土が売っている場合もあるので、それを利用してもいいでしょう。植えた後は踏み固めたりせず根本に土を寄せます。そして、乾燥を防ぐためにワラやピートモスを土に敷いてあげましょう。

鉢植え

苗よりも一回り大きな鉢を用意します。鉢の底にネットを敷いて鉢底石を置きます。苗をポットから取り出して根をほぐし、鉢に苗を置き土を入れていきます。すき間が無くなるように土を入れお水をあげて下さい。

4)育て方

水やり

ブルーベリーは、乾燥に弱く土の浅いところに根を張るので水やりは欠かせません。表面の土が乾いたら、鉢の底から水が出てくるくらいたっぷりとあげて下さい。夏場は、朝と夕方の2回あげましょう。地植えの場合には、2週間に1回ほどでいいのですが、夏に日照りが続くようでしたら、水をあげる回数を増やして下さい。

日当たり・置き場所

ブルーベリーは、日光を好むので日当たりの良い場所を選んで置いてあげて下さい。日陰で育ててしまうと、花や実がならないことがあります。
地植えの場合も一緒で、他の木々の影などにならない様、日当たりの良い場所に置いてあげましょう。

肥料

ブルーベリーを育てる上で大事な肥料が3つあります。それは、リン酸・カリ・窒素です。
2月下旬から3月頃に1回、4月から5月頃に1回、8月下旬頃に1回、それぞれの成分を含んだ緩効性化成肥料を与えて下さい。園芸用品店などで、ブルーベリー用の専用肥料が置いてあります。

病気・害虫

病気はほとんどありません。害虫は、コガネムシなどが葉を食べてしまったり幼虫が根を食べてしまうことがあります。見つけたら専用のスプレーなどを散布して駆除して下さい。

植え替え

植え付け後、一年もすれば細かい根でビッシリと張ってきます。根詰まりを起こしてしまうと元気がなくなってしまうので、植え替えをする必要があります。
また、鉢植えで育てていてさらに大きくしたい場合も植え替えが必要です。一回り大きな鉢を用意して植え替えしましょう。通常は2年から3年に一回の頻度で行います。植え替え時期に適しているのは、10月下旬から3月頃です。
あまり大きくしたくない場合には、鉢の大きさはそのままで、根の周りや枝を間引いて植え替えをして下さい。植え替え後は、株元にピートモスを補充してあげましょう。水もちがよくなり、酸性度が保たれます。

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ブルーベリーの剪定

 

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1) 剪定の必要性

ブルーベリーにたくさん実をつけさせるため、木を大きくするために剪定を行う必要があります。また、植えてからの年数によって剪定方法も変わってきます。

2)剪定の時期

ブルーベリーの剪定は通常、夏と冬の2回行います。夏は、成長の時期なので剪定の効果がでやすくなります。8月頃に枝分かれをさせるために、6月下旬から7月上旬くらいに長くなった枝先を三分の一ほど切ります。また、傷ついている枝や、内側に向かって伸びている枝は定期的に剪定しましょう。
冬は、ブルーベリーの木も冬眠の時期になります。12月から2月頃が適しています。細く短い枝がたくさん付いて弱ってしまった枝を中心に間引いていきます。また、雪の重みで枝が折れてしまわない様に弱っている枝や伸びすぎてしまった枝は剪定しておきましょう。

3)剪定に必要な道具

剪定で使う道具は「剪定ばさみ」です。特に鉢植えの場合は大きすぎると使いにくいので、20㎝ほどの大きさの物で剪定して下さい。地植えで背の大きな木には、剪定ばさみの大小・のこぎりなどが必要になります。

4)剪定方法

植えてから1年から2年目の木は成長期でどんどん大きくなるので、形を整えるために剪定をします。また、花芽がついている先を数センチ切ることで果実の数を減らして、株や枝の成長を優先させて木を大きくさせます。
3年目の木は、風通しを良くしてより大きな実ができるように細かい花芽を剪定していきます。太くて大きな花芽は残して、混み合っている枝や弱っている花芽が付いている枝を剪定して下さい。

結果枝の長さは約10㎝ほど、花芽は一つの結果枝に対して3つくらいが良いでしょう。
4年目から5年目にもなると木の背も高くなります。放っておいてしまうと、3メートルくらいに成長してしまいます。そうなると収穫や剪定が大変になってしまうので、育てやすい大きさで管理するために剪定を行います。
成長が良くない枝の切り戻しや傷ついてしまった枝・細い枝などを剪定していきます。
6年目以降の木は古くて弱い枝が生えてきている主軸枝は、株元から約30㎝のところまで切り戻しをします。

5) 剪定時に気を付ける事

植え付けをしてからの年数によって枝や花芽・葉芽など剪定する箇所が異なるので注意してください。花芽が多いと小さな実ができてしまうので、大きくて美味しい実ができるよう花芽を摘んで下さい。ブルーベリーは丈夫な木なので枝を半分くらいにしても大丈夫です。風通しを良くして内側まで光が届くよう剪定してあげて下さい。

まとめ

ブルーベリーは、丈夫で育てやすい木ですが、手を掛ければかけるほどしっかりと大きな実を実らせてくれます。ぜひ皆さんもご家庭で美味しいブルーベリーを楽しんで下さい。

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