モッコクは、モチノキやモクセイと並んで「庭木の王様」と呼ばれるほど樹形が美しく、比較的生長が遅いことから日頃の手入れがあまりかからないのが好まれています。
庭に植えていれば、きっと美しい見た目に圧倒されることでしょう。
今回は、そんなモッコクの剪定方法や時期、コツについて解説していくので、今後の参考にしてみてください。

 

モッコクとは?モッコクの特徴

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モッコクは常緑性の広葉樹で、日本では関東に生息していて、朝鮮半島や中国にも生息している樹木です。

花の香りがセッコクに似ていると言われていて、名前の由来もそこから来ているのではないかと噂されていますが、真偽のほどはわかっていません。また赤い実をつけることから、「アカミノキ」と呼ばれているのが特徴です。

昔から綺麗な樹形をしていて、江戸五木の一つとして数えられています。樹高は5~15mほどに生長し、放射状に枝が伸びていくのもモッコクの特徴です。

葉はツヤのある深緑色をしていて、付け根が赤みを帯びています。初夏になる徐々に花芽が出てきて、最終的には白やクリーム色の花を咲かせてくれるので見事な状況が広がるでしょう。秋には赤い実をつけるので、どんな季節でも綺麗な姿を見せてくれる樹木です。

モッコクの植え方・育て方、育てる時期

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気になるモッコクの育て方は、半日陰に植えてから冷たい風に吹かれ過ぎないように、元気に育てることが重要です。日光を好む性質を持っていますが、日差しが強すぎたり、反対に冷たい環境に置かれ過ぎると、生長が止まってしまう恐れがあるので注意しましょう。

外壁に植えてしまうと、風や日光がそのまま当たってしまうので、建物や他の樹木が壁になるような形で、中央に植えておくことをおすすめします。中央に植えることで庭の見映えもよくなるので、実践してみてください。

種まき

モッコクの種は10月~12月頃に出来る実から採取する必要があります。そこから、3月~4月まで保存しておき、時期がくれば植えていきます。種から植えると生長が遅いこともあり、50cmほど伸びるまで4年はかかってしまうので注意しましょう。

苗植え

4月~7月、8月~9月の間であれば、いつでもモッコクの苗植えを行うことができます。モッコクは雌雄異株という特徴を持っていて、花を咲かせても実をつけない物や花を咲かせて実もつける種類もあるので、苗を購入する時に、どちらの方がいいかチェックしておくようにしましょう。

鉢植えで育てる場合は、苗よりも一回り大きな鉢を用意して植えるようにする方が生長が進みます。地植えの場合は、土を苗よりも一回り大きく掘ってから植えるようにしましょう。植えた当初は風に倒されやすいので、傍には支柱をつけて支えてあげるようにしてあげてください。

 

モッコクの剪定の必要性

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モッコクは比較的生長が遅い樹木であるため、頻繁に剪定を行う必要がないので、育てやすいことで人気になっています。放っておいても、樹形が綺麗に整うため、自然に任せていても問題ないのが特徴です。

しかし、剪定をしなければ枝から生えている葉が生い茂ってしまい、風通しが悪くなってしまう可能性があるでしょう。風通しが悪くなってしまうと、病気や害虫の発生に繋がってしまうため危険です。

風通しが悪くなってしまうことを防ぐためにも、剪定する時期をしっかり見極めておくことが必要になります。

 

モッコクの剪定の時期

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モッコクの剪定は頻繁に行う必要はありませんが、時期が来れば剪定するようにしましょう。剪定時期は6月~7月、11月~12月までに行ってください。年1回の剪定で済ませたいのであれば、12月に一度行うといいでしょう。

生長が遅いことから手間はかかりませんが、しっかり剪定を行っていなければ、枯れてしまう危険もあるため、丁寧な対応を心がけてください。

 

モッコクの剪定の方法

モッコクには大きな剪定は必要なく、古い葉をむしり取ったり、下向きの枝や絡み合っている枝を刈り取るように剪定を行っていくといいでしょう。剪定の道具は剪定ハサミを使用したり、葉をむしり取るなら軍手をはめて手で除去していくと綺麗に剪定が行えます。また枯れ枝があれば、枯れ枝も刈り取っておくようにしましょう。

また3又に分かれている枝があれば、真ん中の枝が窮屈になってしまい、生長が遅れてしまうことが予想されるので、真ん中の枝だけを剪定するようにしてください。

中には3枚透かしという剪定方法もあり、枝先に生えている葉を3枚だけ残して、他の葉は落とすようにする方法があります。モッコクは芽吹き弱いため、このように3枚透かしを行うと、樹勢が落ち着く傾向にあるのが特徴です。生長を少し抑えたい場合は、3枚透かしの方法も試してみましょう。

 

モッコクを剪定する上での注意点

基本的にモッコクを剪定することは難しくなく、大きな剪定も必要ないため、比較的簡単に剪定を終わらせることができます。しかし、いくつか注意しないといけない点があるので、しっかり把握しておきましょう。

 

剪定する時期を見極める

剪定は頻繁に行う必要がありませんが、葉が生い茂っている場合は病気や害虫の発生に繋がるので、葉が多いと感じた時には剪定を行うようにしましょう。しかし、中途半端な時期に剪定をしてしまうと、樹勢が弱くなり、生長が遅くなることも考えられるので、剪定時期には注意が必要です。

 

大きな剪定は必要ない

モッコクは生長が遅いことから、大きな剪定を行う必要はありません。そのため、古い葉をむしり取ったり、枯れている枝を刈り取ったりと細かい部分の剪定だけで完了します。

反対に大きな剪定を行ってしまうと、樹勢を弱くしてしまうきっかけになることから、葉や枝を剪定する量には十分注意しましょう。

 

モッコクを育てる上で注意するべき病気や害虫

モッコクは剪定しないと、葉が生い茂って病気や害虫の発生に繋がってしまう危険性があります。育てる上で、どんな病気や害虫に注意しないといけないのか、解説していきましょう。

ハマキムシ(モッコクハマキ)

6月~9月にかけて発生する可能性が高い害虫で、葉と葉を糸で綴り合せて、その糸の中で葉を食べる習性があります。一度葉についてしまうと、完全に除去するのに時間がかかるため、発生させないように剪定はしっかり行っておくことが重要です。

駆除方法としては、薬剤を散布して早めに退治しておくようにしましょう。予防として薬剤を先に散布しておく方法も有効なので、ハマキムシがいなくても時期がくれば、薬剤を散布しておくことをおすすめします。

 

すす病

葉や枝がすすに覆われているような見た目になる、カビが原因になっている病気もモッコクでは発生しやすくなっています。発生原因はアブラムシやカイガラムシの排泄物で、この排泄物を栄養源として増えていく傾向にあるので、早めに殺虫剤を散布して、害虫を駆除していくことで予防になるでしょう。

他にも定期的に剪定しておけば、風通しもよくなるすす病の発生も抑制されるので、意識して剪定を行いましょう。またすす病にかかった部分は、切り落とすようにしてください。

モッコクは自分で剪定しやすく庭木として人気

樹木の中でもモッコクは剪定頻度が少なく、日頃の手入れが簡単なことから庭木として人気が高いのが特徴です。

しかし、手入れを怠ると、病気や害虫の発生に繋がるので、注意深く観察しておかないといけないのは、他の庭木と一緒になります。

気を付けないといけない点は、葉が生い茂って風通しが悪くなってしまうことなので、日常的に生長を見守っていくことが、モッコクを上手く育てるコツといえるでしょう。

管理が難しい場合は、プロに剪定を依頼することも大切なので、いつでも相談できる業者を見つけておくことをおすすめします。

 

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