コデマリはその名の通り小さな花をたくさんつけ、その姿が小さな手毬のように見る上品な庭木です。

バラ科の落葉低木で垂れる枝に白い小花が咲き誇る姿は見事で、また比較的育てやすいことから江戸時代から親しまれてきました。秋には葉が紅葉するので四季折々の顔を見せてくれます。

上手く育って見事な花を咲かせるためにも、コデマリの剪定方法や育て方のコツなどを詳しく解説します。

コデマリとは?コデマリの特徴

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コデマリの原産地は中国南東部でバラ科の落葉低木です。コデマリの属するシモツケ属は小型で丈夫な植物なので観賞用として江戸時代から栽培されてきました。伸びた枝の先に3ミリほどの小さな花を20〜30個密集させて咲かせるので、その姿が小さな手毬のように見えることから「小手毬(コデマリ)」と呼ばれるようになるとされています。

 

コデマリは日当たりの良い場所を好みますが、半日陰でも育ちます。耐寒耐暑に強く初心者でも育てやすい特徴があります。秋には葉が紅葉し冬には落葉します。低木ですが大きくなるため主には庭植えで、土質はあまり気にする必要はありません。

 

コデマリの植え方・育て方・育てる時期

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コデマリは半日陰でも育ちますが、庭に植える際は日当たりと風通しが良いところを選びましょう。苗を植える時期は2月中旬〜4月頃または10〜11月が適期です。水やりは雨に任せて大丈夫ですが、真夏の干ばつが続いた場合は、朝か夕方に水やりを行いましょう。

 

鉢植えでも可能ですが、鉢に植え替える場合は苗よりもひと回り大きな苗に植えます。植えた直後はたっぷりと水を与えます。植え付ける際は腐葉土や完熟堆肥などを少量混ぜておき、水を与えた際に棒などでついてなじませることで根付きがよくなります。根が付くまでは土が乾いたら水を与えますが、その後はなくても大丈夫です。

 

肥料は1〜2月と5〜6月に油かすなどの有機肥料かゆっくりと効くような化成肥料を与えます。コデマリを増やす際は、挿し木と株分けを行うことができます。

 

挿し木

落葉している3月上旬〜下旬、前の年に新しく伸びた枝を10センチほど切って、挿し木用の清潔な土に挿します。水をたっぷりを与え、直射日光が当たらない日陰で土が乾かない程度に管理します。4月〜5月頃には発芽してきます。

 

株分け

適期は植え付け時期と同じです。枝を4〜5本を1株としてスコップやハサミで分割して、他へ植え付けましょう。

 

コデマリの剪定の必要性

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コデマリは成長して大きくなると木の中が枝で密集し風通しが悪くなると、病害虫が発生しやすくなります。また花をキレイに咲かせるためにも、細い枝は花が付きにくいので、優先させる枝を残すために、基部から切り落とします。

 

株が古くなると花付きが悪くなるので、4〜5年に1回のペースでいいので落葉後に太くなった古い枝を株元から切り落とします。最初の切り落としは少し心配になるかもしれませんが、こうすることで株を若返らせることが可能です。

 

コデマリの剪定の時期

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花芽は前の春から伸びた枝に9月頃〜1月頃に付くので、花が咲いた後の5〜6月に行います。花が咲き終わったら早めに剪定を行います。夏を過ぎてからは花芽が形成され始めるので、11〜12月の冬の剪定は混み合っている細い枝を間引く程度にします。

 

鉢に植えている場合は株を小さめに納めるためにも、開花が終わったすぐ後の6月に切り詰めるように剪定を行うと小ぢんまりと仕上げることができます。

 

コデマリの剪定に必要な道具

剪定の際には適したハサミが必要です。いつくか種類があるので、初めて剪定用のハサミを選ぶ時は、何を基準にして選んで良いのか迷ってしまいます。そこで剪定用バサミの選び方について説明します。

 

庭木を剪定する場合、枝をカットする場合が多く、一般的な「剪定バサミ」は枝を切ることを目的に作られ、切れ味の良さが特徴的です。庭木や観葉植物向きの剪定バサミは片手でもある程度太い枝を切り落とすことができます。

 

剪定バサミよりも刃が小さい植木・盆栽向きの「植木バサミ」があります。日常的に使っているハサミと似たような形で、使い慣れるのも早いと思いますが、少し太い枝を切る時は力が必要になります。

 

片手では切れないような太めの枝を切り落としたい場合は、両手持ちの太切りバサミになります。また少し高い位置にある枝を切ったり、植木の形を整える際にも適しています。

コデマリの剪定の方法

地植えの場合、コデマリは形を整える刈り込みには向いていない木なので、自然な形をイメージして木が大きくなり過ぎない程度に剪定することで花付きが悪くなるのを防ぎます。理想は目線よりも低めにすることで、花が咲いた時の見応えもあります。

 

中の細く枝や枯れ枝は基部から切り落とし、木の内部は風通しと日当たりをよくすることを目的にして剪定を行いましょう。またまだ株が小さいうちは勢いよく伸びる「徒長枝」は根元から切り落とすことで、木のバランスを整えることができます。

 

また徒長枝ばかりに栄養が吸収されてしまうので、バランスの悪い木の形になったり、花付きが悪くなってしまう可能性もあります。またコデマリは垂れた枝に花をつけるので、枝先に立ち枝を作らないように、内部の枝を取り除いておきましょう。

 

剪定時期を間違えないことと、内部を風通しと日射しを良くすること、大きさをイメージして自然な形を作ることがポイントになるので初心者でも管理しやすいメリットがあります。

 

コデマリの剪定の際に気をつけること

コデマリに発生しやすい病害虫をあらかじめ知っておき、見つけ次第駆除が必要です。風通しが悪いと発生しやすくなるのがカビの病気です。うどんこ病もその一種で木全体に白い粉をまいたような斑点が現れます。

 

またカイガラムシと呼ばれる害虫は風通しが悪くなると発生時やすくなります。木の栄養を吸ってしまうので、幼虫なら薬剤を散布して駆除し、成虫ならブラシなどを使ってこすり落とします。

 

新芽やつぼみ、葉に寄生しやすい害虫はアブラムシです。大発生するケースもあり、栄養を吸い取って弱らせてしまうだけでなく、アブラムシの排泄物によってすす病を発生させるケースがあります。見つけたらすぐに薬剤を散布して駆除しましょう。

 

病害虫を放っておくと症状を広げ、木を弱らせてしまい花の付きが悪なるので、見つけ次第すぐに駆除しましょう。また木の内側に風が通るように枝を取り除くのも気をつけるポイントです。

 

コデマリを育てる際のポイント・価格

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コデマリはキレイに花を咲かせるためにも、花が咲いた後すぐに剪定をすることが大切です。また剪定が遅すぎても翌年の花付きが悪くなるので剪定のタイミングを間違えないようにしましょう。また鉢植えで大きくなりすぎてしまったら、刈り込むか地面に植え替えましょう。

 

コデマリ剪定方法と育て方についてのまとめ

コデマリは剪定を適切に行い風通しを良くしておくことで病害虫も発生しにくく、また土質を選ばず、水も雨に任せることができるので、初心者にとっても管理しやすい庭木です。開花期は白い小さな花が密集して小手毬のような形をいくつも作るので、庭に植えた場合は花付きが悪くならないようにガーデニングを楽しみましょう。

 

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