春に綺麗な花を咲かせる桜は、見る人を癒してくれる春の風物詩です。ただ剪定するには品質の管理が難しく、素人が触ってしまうと、大変なことになってしまうこともあります。
今回は、そんな桜の剪定について解説していくので、剪定方法や時期、コツなど参考にしてみてください。

桜とは?桜の特徴

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道端にも咲いていることの多い桜ですが、日本全国で見ることができるので、春になると花見として観覧する方も多いでしょう。
桜の花言葉は、「精神の美」、「優雅な女性」といった意味が込められていて、日本を代表する樹木として人気が高いのが特徴です。桜の種類によって、花の色が違っていて、それぞれ白・薄桃色・濃い桃色といった色鮮やかな花を咲かせるので、見る人を魅了してくれます。
自生している種類だけでも15種類以上あり、品種改良された桜であれば300種類以上も存在しているので、桜と一言でいっても、それぞれで印象が異なるのが魅力です。

桜の植え方・育て方、育てる時期

自生している姿も見ることができるほど、日本人にとって桜は身近なものとして認識されています。そんな桜の植え方や育て方など、詳しい内容を解説していきましょう。

桜の植え方

まず桜は11月~12月上旬、または2月下旬~3月中旬まで植え付けるようにしてください。寒すぎると、桜が傷んでしまう恐れがあるので、比較的暖かい時期に植え付けるようにしましょう。
また成長すると、高さが出てくるので、樹高を想定して植える場所は考えておくことが重要です。

苗木の状態の時は、すぐに倒れてしまう恐れがあるため、支柱を設けて倒れないようにしましょう。

桜は樹木の中でも害虫が発生しやすい特徴を持っています。そのため、定期的に薬剤を使って害虫を退治して管理しておくことが重要です。

桜の剪定の必要性

成長すると枝葉も多いことから、場所によっては剪定を行う必要が出てきます。こまめに意識しておかないと、庭の管理も大変になってくるので、剪定のタイミングを考えて行うようにしましょう。

しかし、桜を剪定する時には、他の樹木よりも注意しながら剪定を行う必要があります。

桜の枝を切ってしまうと、切り口から腐ってしまい、枯れてしまう可能性があるためです。素人が邪魔だからといって枝を剪定すると、失敗してしまうことから、ある程度の剪定知識を持ってから桜を剪定する必要があります。

 

桜の剪定の時期

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桜を剪定するのであれば、落葉したタイミングで剪定するのが一番いいので、11月~12月がおすすめです。開花前後の春など、暖かい時期に剪定してしまうと、菌が繁殖してしまって腐敗が進んでしまう可能性があります。

また寒すぎる時期に剪定しまうと、乾燥してしまうことから、切り口が傷んでしまうこともあるので注意が必要です。

落葉したタイミングで剪定を行うと、樹に負担をかけずに樹形を整えることができるので、タイミングを外さないように意識しておくことが必要になります。

 

桜の剪定に必要な道具

剪定すると切り口から菌が入り、腐ってしまう恐れのある桜ですが、剪定するためにはどのような道具が必要になるのでしょうか。

1.剪定バサミ

直径2cmほどの枝であれば剪定することが可能なハサミで、桜を剪定する時におすすめできる道具です。事前に刃を消毒しておけば、切り口から菌が入り込むことを防いでくれるので、桜の剪定には欠かせない準備になります。

2.癒合剤

切った後の切り口に塗ることで、菌の繁殖を防いでくれる癒合剤。何種類かありますが、基本的には殺菌作用のある癒合剤を使うといいでしょう。

桜の剪定の方法

素人では剪定した後のフォローが難しい桜ですが、事前に剪定の方法を理解しておけば、切り口から菌が繁殖して腐ってしまうこともありません。剪定の方法を把握して、綺麗な樹形になるように剪定していきましょう。

1.剪定箇所を事前に決めておく

基本的に桜は、放っておいても樹形が整うように成長する樹木であることから、剪定自体は簡単に済ませることができます。形を整えるだけであれば、枝の先端を剪定して、飛び出している部分を切るだけで剪定を終わらせることが可能です。
ただ大きく剪定するのであれば、枝分かれしている付け根から剪定することで樹形を整えていきます。

2.剪定バサミは事前に消毒しておく

桜を剪定する時は、切り口から菌が繁殖しないようにすることが重要なので、事前に消毒しておくようにしましょう。剪定バサミを直接消毒して剪定する前の事前準備として行っておいてください。

3.切り口に防腐処理を施す

剪定を行った後の枝の切り口には、癒合剤をつけて防腐処理を行うようにしておきましょう。そうすることで、枝が腐ったり傷んだりすることを未然に防いでくれます。

桜の剪定の際に気をつけるべきこと

他の樹木よりも剪定する際には注意が必要な桜。剪定をする際には、どんなことに注意しないといけないのか、詳しい内容を解説していくので、参考にしてみてください。

1.太い枝は付け根から10cm~20cm残して剪定

桜は剪定する時に、切り口から菌が入り込んでしまう傾向にあることから、太い枝を切る時は付け根から10cm~20cmは残して剪定することが重要です。
付け根から近すぎると、幹にも菌が感染してしまい、親株に大きな影響を与えてしまう恐れがあります。そうなると、桜全体が枯れてしまうことに繋がるので、太い枝を剪定する時には幹との距離を意識しておいてください。

2.大幅に剪定することは控える

樹木も剪定することによって枝が切られると、切り口を再生させるために体力を使うため、大幅に剪定をしてしまうと樹木の寿命を短くしてしまう恐れがあります。

そのため、剪定をする時に大きな枝を切るのは、2回程度に止めておくようにしましょう。

3.切り口は枝に対して直角がベスト

剪定を行う上で、どのような角度で切っていくのかが重要なポイントになります。枝に対して直角に切ることで、菌の入り込む可能性を最小限に止めることが可能になるのです。
切り口が斜めになってしまうと、菌が入り込む面積が大きくなってしまうので、桜自体が危険にさらされてしまうかもしれません。
直角に切り口を作るためにも、マーカーで位置を決めてから剪定すると上手く角度を調整することができます。

桜の剪定はプロに依頼すると処置も的確

下手に枝を剪定してしまうと、切り口から菌が繁殖してしまい、桜自体が枯れてしまう可能性があります。防ぐためには専門的な知識を必要とするため、個人で管理するのが難しいのであれば、プロに依頼するのが一番いいでしょう。

剪定の出来だけでなく、後からの処置に関しても的確に行ってくれるため、菌の繁殖などで桜が病気になってしまうことも防いでくれます。
また害虫に対しての処理も行ってくれるので、自分の手に余るようであれば、桜の剪定をプロに依頼した方がいいでしょう。

桜の剪定は慎重に行うことが必要

春の風物詩として、日本を代表する樹木である桜ですが、剪定した後の処置や害虫の駆除など、綺麗な状態を維持するためには苦労が伴います。

プロに依頼するのも一つの手ですが、自分で剪定を行うのであれば、十分な知識を持って慎重に対応する必要があるでしょう。

いつまでも綺麗な花を咲かせられるように努力を怠らないようにしてください。

 

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