過酷な環境の中でもたくましく育つことが出来ると言われている「クチナシ」は、香りのいい花を咲かせることから、庭木の中でも人気があるのが特徴です。
今回は、そんなクチナシの剪定方法や時期、育てるためのコツについて詳しく解説していくので、育てる上で参考にしてみてください。

クチナシ(ガーデニア)とは?クチナシ(ガーデニア)の特徴

6月には香りのいい純白の花を咲かせるクチナシは、毎年元気な姿を見せてくれることでたくましい樹木として多くのファンがいます。

また、クチナシの実は「山梔子(さんしし)」という漢方薬として昔から活用されていたという歴史があるのもクチナシの特徴です。
過酷な環境でも生長することから、初心者でも枯らすことなく育てられるので、庭木を植えたいのであれば、クチナシを植えて育ててみましょう。
しかし寒さには弱い性質を持っているので、育てる環境はしっかり整えてあげることが大切です。

生長すれば、香水にも活用されるほど花の香りが素敵なので、ぜひ6月には綺麗な花を咲かせるように育ててみてください。

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クチナシ(ガーデニア)の植え方・育て方、育てる時期

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クチナシを育てる方法は、主に種と苗から育てる方法があります。

種の場合は生長するのに4年はかかることや市販で販売されていないことから、基本的には苗から育てることが一般的です。

今回は、そんな苗植えでクチナシを育てる方法を解説していくので、参考にしてみてください。

・鉢植えの場合

寒さに弱い特徴を持っているクチナシは、鉢植えにすることで、移動させて寒さをしのがせる方法が可能です。

基本的に日光に当てさせることで生長を続けますが、夏の日差しが強い季節には出来るだけ直射日光を当てさせないように、適度に日陰に鉢を持って行く必要があります。
苗を植える時期は、4月~6月または9月~10月に植え付けるのがおすすめでしょう。

鉢の大きさは苗よりも一回り大きな物を用意して根詰まりが発生しないように十分注意してください。
土に関しては、適度に湿気のある環境であれば、土質を気にせずに生長を続けることができます。

植え付けが完了した後は、水をたくさんあげて土が乾燥しないように育てあげましょう。

・地植え

地植えで育てる場合は、日光が当たる場所をよく検討してから植える必要があります。

日陰は花付きが悪くなる傾向にありますが、日光が当たり過ぎるのも土が乾燥しやすいためおすすめできません。

理想的なのは適度に日が当たる半日陰に植えるのが好ましいでしょう。
植える時は、苗よりも一回り~二回りほどの大きさと深さのある穴に植えるようにしてください。

その方が生長がいいので、掘る穴の大きさや深さはしっかり意識しておきましょう。
植えた後は、十分に水を与えて土が乾燥しないように注意して育ててください。

クチナシ(ガーデニア)の剪定の必要性

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クチナシは基本的に剪定を行わなくても、自然と樹形が整うことから、こまめに剪定を行う必要はありません。

しかし、時期によっては枝の生長が早く、枝が混み合ってしまう可能性があります。

枝が混み合っている状態が続くと、他の枝が上手く生長しないことや樹形が乱れることに繋がるため、枝が混み合っていると感じた時には、速やかに剪定を行うようにしましょう。
また花芽が付いている枝を剪定してしまうと、綺麗な花が咲かなくなってしまうこともあるので、どの枝を剪定するかはしっかり考えて行ってください。

クチナシ(ガーデニア)の剪定の時期

クチナシは頻繁に剪定を行う必要のない樹木であるため、剪定の時期はある把握しておくことで、花芽を剪定してしまうリスクを回避することができます。
クチナシを剪定する時期としては、6月~7月の花が咲き終わった後に剪定を行うのが適期です。

8月以降に剪定を行ってしまうと、せっかくついた花芽を刈り取ってしまう可能性があるので、剪定を行うタイミングは間違えないように注意しましょう。

クチナシ(ガーデニア)の剪定の方法

クチナシを剪定する場合は、樹形を大きく変える強剪定を行う必要はほとんどありません。

クチナシの剪定で行うのは、枯れ枝や混み合っている枝を剪定する「間引き剪定」という方法です。
間引き剪定を行うことで、風通しや日当たりがよくなる効果が期待できるので、クチナシの生長をよくするためにも間引き剪定はしっかり行いましょう。
剪定方法としては、道具として剪定バサミを利用して、枝の根本から剪定を行うようにしてください。

多くの枝を刈り取ってしまうと、樹形が乱れることに繋がるので、出来るだけ剪定を行う枝は選んでから剪定を行うようにすることがおすすめです。

クチナシを育てる上で注意する病気や害虫

クチナシに綺麗な花を咲かせて、毎年風情のある姿を見たいのであれば、いくつか注意しないといけない病気や害虫があります。

どんな病気や害虫が発生する可能性があるのか、詳しい内容を解説していくので、参考にしてみてください。

・褐色円星病(かっしょくまるぼしびょう)

7月~9月にかけて発症する可能性のある病気で、葉に出来た褐色の斑点が小さく黒いブツブツに変わるのが症状の一つです。

他の葉に移ることから、発生した場合は速やかに対処する必要があります。
風通しが悪い場合に発症する可能性が高く、適度に剪定を行っておくことで予防することが可能です。

発生した場合は、発症している葉を全て摘み取ってしまい、摘み取った葉を焼却して処理するようにしましょう。

・灰色カビ病

低温多湿の環境に発生することが多く、葉だけでなく花にも発症する可能性のある病気です。

症状としては小さな褐点が出来た後に、褐色になって腐敗します。

この病気の厄介な点が、薬剤耐性があるため、一度使って効果が出た病気でも次には耐性が出来た効果が発揮されない可能性があることです。

そのために、効果がないと気付いた時点で数種類の薬剤を使って、症状を抑えるようにしていきましょう。

・オオスカシバの幼虫

6月~10月にかけて発生する大型のイモムシで、クチナシの葉を好んで食べる性質を持っています。

緑色型と褐色型の2種類存在していて、どちらも尾の先が鋭く尖っているのが特徴です。
大型であるため、葉についていればすぐに気付くことができます。

薬剤に弱いので、殺虫剤を使って駆除するようにしていきましょう。

クチナシの綺麗な花は香りで虫を引き寄せる

クチナシは純白の綺麗な花を咲かせて、実は漢方薬にも活用することが出来るため、見ごたえのある樹木に生長してくれます。しかし、綺麗な花には注意しないといけません。雨上がりや夜中には強く香りを放つ性質を持っていて、虫を引き寄せてしまう可能性が高いです。
特にスズメガ類(オオスカシバ)によって受粉が行われるので、家の傍に植える場合は虫が家に入ってしまわないように対策をしておく必要があります。
他にも病気や害虫が発生する可能性も高いので、注意深くクチナシを観察しておくようにしてください。

予防としては剪定を行って風通しをよくしておくことが重要です。
枯れている枝や混み合っている枝は率先して切り取っていき、風通しや日光の通りをよくするように心がけていきましょう。
自分で剪定を行うのが難しい場合は、プロの業者に依頼することも重要なので、一度依頼してみてください。

 

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