夏や秋の花木として、日本で昔から栽培されているムクゲ。いくつかの品種があり、品種によっては咲かせる花の色や形が異なっているため、育てる楽しみがあると言われています。
今回は、そんなムクゲの剪定方法と時期、コツについて解説していくので、今後の参考にしてみてください。

ムクゲとは?ムクゲの特徴

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ムクゲとは日本でも古くから栽培されているだけでなく、韓国でも国花として認定されるほど親しまれている花木です。寒さに弱い特徴があるため、花が咲くのは夏や秋といった季節限定になります。

 

花の色や形が種類によって異なるため、自分の好きな品種を選択する楽しみ方があるのがムクゲの特徴といえるでしょう。

 

土の質を選ばずに生長することから、園芸で育てやすい花木の一つとして人気を誇っています。

 

ムクゲの植え方・育て方、育てる時期

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ムクゲを育てる上で重要なのが、日当たりがよく水はけがいいところで育てるということです。特に水はけがよければ、どんな土であっても生長してくれるので、丁度いいポイントを探しましょう。

 

苗を植える時期は、12月~3月に行うことが好ましく、鉢植えの場合は苗より一回り大きな鉢植えを準備してください。地植えの場合は、一度植えると移動させることができなくなることから、日当たりがよく水はけがいい場所を探しましょう。植える穴の大きさは苗よりも一回り大きくすることで、しっかり生長してくれます。

 

育てる上で、水はたっぷりあげることが好ましいので、土が乾いた時には水をあげるようにしましょう。

 

ムクゲの剪定の必要性

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ムクゲは春に伸びた枝に花芽をつけることから、葉が落ちる冬の間に剪定をする必要があります。剪定をすることで、花芽に栄養が行き届き、綺麗な花を咲かせることができるので、剪定の時期やどの枝を切るのかは、事前に決めておくことが重要です。

 

芽吹く力がムクゲは強いので、どの枝を切っても花を咲かせることができますが、樹形のバランスが崩れないように、全体を見ながら剪定するようにしましょう。

 

剪定を行う枝としては、伸びすぎている枝や絡み合っている枝を中心に剪定していくことをおすすめします。また根本から生えている枝などは、樹形を乱すきっかけになるので、積極的に剪定していくようにしてください。

 

ムクゲの剪定の時期

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ムクゲを剪定するのであれば、11月~3月の間に行う必要があります。春に伸びた枝に花芽がつくことから、冬の間に枝を剪定することで、必要な枝にのみ栄養が行き届き、綺麗な花を咲かせることが可能です。

また春や夏に剪定してしまうと、花芽まで剪定してしまう恐れがあるので、必ず花芽が出るまでの冬に剪定を完了しておくようにしましょう。

ムクゲの剪定に必要な道具

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綺麗な花を咲かせるためには欠かせないムクゲの剪定ですが、冬の間に剪定することが大切です。剪定のためにはどんな道具が必要なのか、解説していきます。

剪定バサミ、木バサミ

枝を剪定する時には、剪定バサミや木バサミを使用することでムクゲの剪定を行います。この時に、どこを剪定しても花芽は芽吹くので、あまり意識せずに剪定を行っても問題ありません。ただ適当に剪定を行って樹形が乱れてしまわないように注意しましょう。

ノコギリ

太い幹を剪定する時にノコギリを使用することで、綺麗に剪定を行うことができます。樹形が乱れてしまった時や枝が狭そうに生長してしまった時には、太い幹を剪定して整える必要があるでしょう。

ムクゲの剪定方法

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ムクゲが大きくなりすぎると、枝が詰まってしまうため、剪定の必要があります。樹形を整えるためにも剪定は重要で、付け根から分かれ目の部分の長い枝を切り、短い枝を残すように剪定を行いましょう。

またムクゲは下端部の枝の方が上端部の枝よりも枯れてしまうことがあるので、下端部の枝を剪定して、新しい枝が出てくるように剪定することが重要です。

 

ムクゲを剪定する時の注意点

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ムクゲが大きくなりすぎたり、枝が集中しすぎた時には、樹形を整えるためにも剪定を行う必要があります。ここで大切なのが、大きくなることを予想して、冬の間に剪定を完了させておく必要があるということです。

春には花芽が芽吹く枝が増えてくるので、花芽がある枝を切ってしまうと、その枝の部分の花は咲くことがなくなってしまう恐れがあります。

基本的に、どの枝を剪定してもムクゲは問題なく花を咲かせてくれますが、剪定する時期は間違えずに行っていくようにしましょう。

 

ムクゲを育てる上で危険な害虫

ムクゲを育てていると、害虫が発生する可能性があり、放っておくとムクゲを弱らせてしまうことに繋がります。どんな害虫が危険なのか、いくつか紹介していきましょう。

アブラムシ

春に芽吹く花芽につきやすい害虫で、栄養を吸い取ってムクゲを弱らせてしまうことに繋がります。また排泄物はカビが原因であるすす病を誘発させる恐れがあり危険です。アブラムシを発見した時には、殺虫剤を散布して、すぐに駆除するように行動しましょう。

ハダニ

葉に寄生することで、かすり状の傷を負わせて樹木を弱らせる害虫です。対策としては水に弱い特徴を持っているため、霧吹きを使って葉に水を吹きかけるようにしましょう。発見した場合には殺虫剤を散布して、すぐに駆除していくことをおすすめします。

 

ムクゲの増やし方や挿し木の方法

ムクゲを増やす方法としては、種まきと挿し木の二つの方法があります。どちらも3月~4月に行うのが適期です。どうやって増やしていくのか、詳しい内容を解説していきましょう。

種まきの方法

種は花が咲いた後の実から採取し、3月~4月に植えることで、ムクゲを育てることができます。育てる方法としては、まず育苗箱などの薄い容器に赤玉土を入れて、そこに種をまき、軽く土を被せていきましょう。土が乾かないように水やりを行いながら、半日陰で管理していくことが重要です。

発芽したら元気のない苗を除去していき、本芽が4~5枚ほどになったら育苗ポットに移しましょう。徐々に大きく生長していき、20cmほどの大きさになったら鉢や地面に植え替えるようにしてください。

 

挿し木の方法

次に挿し木でムクゲを増やす方法を解説していきます。まず10cm~15cmほど枝を切り取り、先端の葉を2~3枚ほど残して他の葉は切り落としてください。枝を切り取った時の切り口には、ルートンなどの植物成長調整剤を塗るようにしましょう。
挿し木用の土を鉢に入れて、その鉢に枝を挿します。土が乾かないように水をたっぷり与えて、風の当たらない日陰で管理するようにしてください。
1ヶ月経てば発根してくるので、苗が十分に育ったと感じたら、地面に植え替えるようにしましょう。

 

初心者にもムクゲはおすすめ

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ムクゲは古くから日本でも親しまれている花木であるため、環境的にも育てやすく、綺麗な花を咲かせることから、庭木にもおすすめです。基本的に剪定の頻度も少なく、冬の間に樹形を整える程度でいいので、初心者の方でも簡単に育てることができます。

 

品種によって様々な色や形の花が咲くので、園芸で育てやすいのが特徴といえるでしょう。
寒さに弱いことから、綺麗な花が確認できるのは夏や秋だけです。鮮やかな花を見るためにも、冬にはしっかり剪定を行い、春には花芽が枯れてしまわないように管理してください。

 

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