シマトネリコは、常緑樹なので庭木として人気がありますが、鉢植えなどの狭い場所でも育てる事ができるので室内で楽しまれている方が増えています。
また最近ではお家のシンボルツリーとして、玄関先に植えている方もたくさんいらっしゃいます。
シマトネリコは比較的、育てやすい植物ですが成長が早く、お手入れをしないと葉や枝が生い茂ってしまうので、今回は、シマトネリコの剪定の仕方や時期・株立ちを作るコツなどをお伝えします。
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目次
シマトネリコとは?特徴は?
シマトネリコとは、トネリコ属で一年中緑の葉をつけます。特徴は、小さな葉がキレイに並び庭木として人気の高い植物です。また、日陰でも育ち、暑さや少しの寒さなどにも強いので育てやすいということです。その様な特徴から、最近では観葉植物として室内に置いてインテリアとして人気があります。
5月下旬から7月上旬には、枝先に小さな白い花が咲いて実となりタネができます。高さは、自然に育つと10mほどの高木に成長します。
ホームセンターの園芸コーナーやネット通販などでも購入する事ができます。価格は株立ちの鉢植えの小さな物だと3千円代で購入できます。
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シマトネリコの植え方・育て方・育てる時期
「植え付け時期」
シマトネリコは、もともと熱帯や亜熱帯地方の植物なので植え付けの時期は寒い時期よりも暖かい4月くらいが適期とされています。
「用土」
水はけがよい土が適しています。鉢植えの場合は、赤玉土2に対して完熟腐葉土や樹皮堆肥1を混ぜたものまたは、観葉植物用の土2に赤玉1・鹿沼土1などをブレンドしたものを使い植えます。
「置き場所・日当たり」
日陰でも育ちますが、明るく日当たりのよい方がよく育ちます。暑さに強い植物ですが寒さには少し弱いところもあり、寒波などに襲われたり-3度から-5度になると枯れてしまう可能性があります。-3度以上にならない地域にお住いの方は庭木として屋外に植える事ができます。
室内で育てる場合は、日光が当たる明るい場所に置いて下さい。できれば季節ごとに場所を変えてあげて下さい。日差しが柔らかい春や秋は、屋外で日光が当たる場所や屋内でのガラス越しで日光が当たる場所が適しています。しかし、夏の強すぎる直射日光に当たってしまうと、葉焼けをしてしまう可能性があるので直射日光は避けて、屋内のガラス越しプラスレースカーテン越しに日光が当たる場所に置いてあげましょう。
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「水やり」
鉢植えの場合は、表面の土が乾いたらたっぷりとお水をあげて下さい。夏場は特に水をよく吸い上げるので、朝と夕方などに水やりをしましょう。冬場は生育が止まるので、水やりも控えめにして下さい。表面の土が乾いてから2~3日を目安に水やりをして下さい。
庭植えで育てている場合には、基本的には雨のみで大丈夫ですが最近では雨が何日も降らなかったり、日照りの続いた夏の日には土の乾いている状態を見て水やりをして下さい。
「病気や害虫」
病気や害虫には強い植物になりますが、イモムシやハマキムシが新芽を食べてしまうことがあります。見つけたらすぐに駆除して下さい。
「肥料」
肥料がなくても育ちますが、与えると育ちが良くなります。お店で鉢植えを購入した場合には、必要な肥料は土に入っているので与える必要はありません。
庭植えの場合には、2月頃に寒肥(元肥)として緩効性のあるものを株元に植えて下さい。鉢植えの場合には、春から秋の期間に緩効性のある化成肥料の置き肥や液肥を与えて下さい。液肥の場合は10日に一回の頻度で水やりの時などに与えてあげましょう。
「植え替え」
シマトネリコは成長が早い植物ですので、放っておくと鉢が根でパンパンになってしまい、根詰まりを起こしてしまいます。2年に1度の頻度で一回り大きな鉢植えに植え替えをしてあげましょう。時期は4月から6月あたりが適しています。
水はけのよい土を使って、鉢底には緩効性のある化成肥料などを元肥として与えます。
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シマトネリコの剪定の必要性
上記でも述べたように、シマトネリコは成長が早く放っておくと室内では管理できない程に高くなってしまったり、葉が増えてシマトネリコ本来の良さである「涼しげで爽やかな印象」がなくなってしまいます。そうならない為にも、しっかりと剪定を行う必要があります。庭植えで大きく育てたいという方は、剪定をせずに自然な形で大きくしていきますが、枝が伸びすぎて道にはみ出し足りしない様に気を付けましょう。
1)剪定時期
剪定の時期は、真夏や真冬は枝が弱っている可能性があるのでその時期以外で枝が伸びてきたら適宜切り戻しをして下さい。5月下旬から7月上旬に開花するシマトネリコのお花が見たいという方は、開花前の剪定は避けましょう。
2)必要な道具
剪定で必要な道具は、清潔な剪定ばさみや木ばさみ・のこぎりです。ノコギリなどで切った大きな切り口には、癒合剤を塗ると細菌の侵入を防ぐことができます。
剪定バサミ
木鋏
のこぎり
癒合剤
3)剪定方法
剪定方法は、主に長い枝や交差している枝・上に伸びた枝を枝が分かれている所で切り落とします。外側の古くて太い枝もいくつか切り落とし軽くしていきます。
葉を刈り込むのではなく、細い枝を剪定して全体を楕円形に整えていきます。
庭木として育てている場合も全体的に横長の楕円形に仕上げていきます。三又の枝の真ん中を切ったり、両端のどちらかを切り、風通しが良い状態に保ちましょう。
4)剪定の際に気を付けるべきこと
剪定の際に気を付けなければいけないのは、一気にバッサリと切らないことです。少しずつ全体の形を見ながら数本の枝を切って整えていきます。剪定前に形をイメージしておきましょう。剪定する際には必ず清潔な道具を使うようにしましょう。汚れたはさみなどを使うと、切り口から細菌が入り病気の原因になります。剪定後には癒合剤を塗って細菌を防ぎましょう。
5)剪定の際の失敗例
育てやすい植物ですが、剪定時期や剪定の仕方を失敗してしまうと、翌年に枯れてしまったり枝が増えてしまったりします。
例えば、真夏や真冬に剪定してしまうと枝が弱っている時期なので枯れてしまうことがあります。枝を多く剪定しすぎると冬の寒さで弱ってしまうこともあります。
また、太い枝をいきなり切ってしまうと木の形も悪くなってしまい、木も弱くなってしまいます。
他の庭木などと同じ様に、葉を勢いよく刈り込んでしまい、楕円形ではなく丸い形にしてしまう方もいます。本来のシマトネリコの「涼しげで爽やかな印象」がなくなってしまいます。
失敗して枯らしてしまわない様に、適切な時期にこまめに全体の形を見ながら剪定していきましょう。
キレイな株立ちを作るコツ
まず、株立ちとは一つの根元から数本の幹が生えていることを言います。シンボルツリーなどは株立ちのシマトネリコが人気です。株立ちを美しく保つためにも剪定は欠かせません。株立ちの樹形は、下枝を切り落として幹を見せるとすっきりと綺麗な印象になります。また、幹の内側に向かって伸びている枝などの切り透け感のある形に仕上げます。
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まとめ
初心者の方でも育てるポイントをしっかりと押さえてお世話をしてあげれば長く楽しめる植物です。夏ごろには白い花も楽しむことができます。爽やかで涼しげな印象のシマトネリコをお庭や室内で楽しんで下さい。
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