コニファーは針のような葉を付けることで有名な樹木で、クリスマスツリーも利用されていることから、知っている方も多いのではないでしょうか。
庭に植えていると印象を変えてくれることから、園芸では欠かせない樹木の一つです。
今回は、そんなコニファーの特徴や剪定の方法などについて解説していくので、参考にしてみてください。
目次
コニファーとは?コニファーの特徴
コニファーは針葉樹全体の呼び名として利用されていて、全世界で数万種もの種類が存在していると言われています。日本でも200種類以上の品種があると言われていることから、幅広い国々で生殖しているのが特徴です。
樹高については種類によって大きさが異なっていて、30cmのコニファーもあれば、20mもの樹高があるコニファーもあります。
海外でクリスマスツリーとして使用されるコニファーは、サイズが大きいものになるので、コニファーの中でも比較的大きい品種が利用されているのでしょう。
コニファーは寒冷地でも大きく成長する特徴を持っていて、「不変」という花言葉があるように、変わらない姿で成長してくれます。ほとんど花を咲かせることがないので、鮮やかな色合いの樹木を探している人には向いていないといえるでしょう。
コニファーの植え方・育て方、育てる時期
針葉樹林として様々な国で愛されているコニファーですが、自分で育てるためにはどのような植え方で育て方を必要とするのでしょうか。
まず植える時期は、3月~4月または9月~10月に植えるのが適しています。鉢植えで育てる場合は、苗よりも一回り大きな鉢を用意して育てるようにしましょう。
十分な大きさに成長させるためには、水やりを頻繁に行っておくことが重要です。夏の暑い時期や乾燥した時期に弱ってしまう傾向にあるので、水不足にならないようにこまめに水やりを怠らないようにしてください。
水が足りなくなってしまうと、葉が茶色く変色して枯れてしまう可能性があるため、水分不足に陥る前に定期的に水を与えるようにしましょう。
また日陰に植えられていても成長するコニファーですが、葉が密集してしまうことで風通しが悪くなってしまうと、樹木が蒸れてしまって弱ってしまう恐れがあるので注意が必要です。
コニファーの剪定の必要性
コニファーは色々な国々で自生している種類であることから、剪定しなくても綺麗な樹形になって、大きく育ちます。しかし、綺麗なコニファーの樹形を維持するのであれば、密集している状態の枝や葉を切り落とさないといけません。
剪定せずに放置していると、横に広がってしまったり、蒸れてしまい葉が茶色くなってしまい、最終的に枯れてしまう恐れもあるので気を付けましょう。
ただ大きく剪定してしまうと、樹木の体力を奪ってしまう可能性があることから、剪定する場合はこまめに少しずつ枝や葉を切り落としていくことが必要です。
コニファーの剪定の時期
コニファーは基本的には大きな剪定を必要としませんが、樹形を整えるためには、小さい剪定は繰り返し行っていく必要があります。いつの時期で剪定を行うのかというと、6月~10月または3月~4月頃に剪定を行うのがおすすめです。
6月~10月頃のに剪定を行うのであれば、先端で伸びている葉を手で摘み取って樹形を整えていくように行ってみましょう。この時に、無理に力を入れて摘み取ってしまうと、コニファーを傷つけてしまう恐れがあるため、慎重に摘み取っていき、無理矢理に引きちぎってしまわないように気を付けてください。
長い枝があれば、セラミック製のハサミで切り取るようにしましょう。金属製のハサミであれば葉が茶色く変色してしまう恐れがあるので危険です。
また密集している部分を放置していると、葉が蒸れてしまい、枯れてしまう可能性があるので、全体的に密度が均等になるようにすかしておくようにしましょう。
コニファーの剪定に必要な道具
樹形を整えるために必要なコニファーの剪定ですが、どのような道具を使用しないといけないのでしょうか。通常、樹木の剪定に使用される道具は、剪定バサミなどが代表的ですが、コニファーは金属製のハサミが触れると、葉や枝が茶色く変色してしまうのです。
そのため、細かい剪定を行うためには、手で摘み取って樹形を整えていく必要があります。その時には軍手を用意しておけば、葉に触れてかゆくなったりすることもないので、剪定の時には常備しておきましょう。
手で摘み取るだけでは不十分な場合は、金属製ではないセラミック製のハサミを利用する方法もあるので、まとめてカットしたい場合は、セラミック製のハサミを準備しておいてください。
コニファーの剪定の方法
金属製のハサミでは葉や枝が茶色く変色してしまうコニファーですが、主に剪定の方法としては二つの方法があります。どんな方法で剪定するのか、詳しい内容を解説していきましょう。
葉先を摘む剪定方法
樹形を整えるために行う剪定方法で、手やセラミック製のハサミで葉先を1cmほど摘み取るように剪定を行います。樹形を綺麗に整えるために、全体的に葉先を摘み取る必要があるので、時間がかかる作業となるのが特徴です。
コニファーが大きいほど、作業の手間や時間がかかるので、相当な覚悟を持って剪定作業に取り掛かる必要があります。無理矢理に葉先を取ってしまうと、枝自体に負担がかかってしまう恐れがあるため、丁寧に摘み取るように行ってください。
頂点を止める剪定方法
コニファーは種類によりますが、放っておくと樹高が高くなる傾向にあるため、出来るだけ小さく止めておきたいという方は、頂点を止める剪定作業を行う必要があります。
どれくらいの高さに止めておくか、剪定を行う前に事前に決めておきましょう。その樹高に合わせて、周りを剪定していけば、理想の高さで綺麗に樹形まとまります。
枝を抜く剪定方法
コニファーは成長すると、枝が飛び出てしまい、放っておくと頂点が割れてしまう恐れがあります。気を付けないと、コニファー自体が倒れてしまう恐れがあることから、飛び出てしまった枝は1本を残して、切り落とすようにしましょう。
コニファーの剪定の際に気をつけるべきこと
コニファーは自然と樹形を整えるように成長していくため、剪定で行えることは少しずつ葉先を摘んでいき、樹形を綺麗にしていくことです。
この時に注意しないといけないのが、金属製のハサミでは葉が茶色く変色するので、必ず手で摘むかセラミック製のハサミで剪定を行うようにしましょう。
また大きく剪定を行いたい時も、一気に切り取ってしまうと、樹木の体力を奪って寿命を縮めてしまう恐れがあります。一気に剪定するのではなく、こまめに葉先を摘んでいくような、地道な作業を行う方がおすすめです。
コニファーの剪定は手作業でこまめに行う
様々な国でも自生していて、育てるのにもあまり苦労しないコニファーですが、水不足に陥ってしまったり、金属製のハサミで剪定を行ってしまうと、葉先が茶色く変色してしまう恐れがあるので、気を付けないといけない点もあります。
基本的には、樹形を整えるだけで十分なので、葉先を手作業でこまめに剪定し、綺麗な形に仕上げるようにしましょう。クリスマスツリーとしても活用されることもあるので、冬の季節が迫ってくれば、飾りつけをしてライトアップすると、庭も華やかな印象になるはずです。
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