針葉樹として生長することで、立派な庭であることを印象付けることができる「ヒバ」。比較的樹高が高いこともあり、育てる楽しみがあるのもヒバの魅力です。
今回は、そんなヒバの剪定方法と時期、育てる上でのコツについて詳しく解説していきます。庭に立派な樹木を植えて育てたいと考えている方は、参考にしてみてください。

※植木職人ウエゾウ(造園一筋20年)に見積り相談をされたい方は以下よりご連絡ください。

ヒバとは?ヒバの特徴

View this post on Instagram

 

Takao Horiuchiさん(@adicahoriuchi)がシェアした投稿 -

ヒバは日当たりのいい場所や半日陰の場所でも大きく育つことから、生命力が高く、毎日立派な姿を維持してくれるので、庭木として人気の樹木となっています。
また湿気に強く、刈込にも耐えられることから、初心者の方でも安心して育てることが可能です。様々な樹形に剪定することが可能で、自分好みの樹形にする楽しみがあります。
品種によっておすすめの樹形が異なり、それぞれピラミッド型や円筒型、玉物など仕立て方に違いがあるのもヒバの魅力です。

ヒバの植え方・育て方、育てる時期

View this post on Instagram

 

Mihoko Tsuchiyaさん(@mihkottsuo)がシェアした投稿 -


ヒバを育てる方法としては、基本的に苗から育てるの一般的です。苗を選ぶポイントとしては、幹がまっすぐ伸びていて下枝がしっかりしていることが大切になります。
苗を植える時期は、真夏や真冬といった極端に暑いか寒い季節でない限り、いつ植えてもたくましく育ってくれるのが特徴です。ただ植える位置としては、日当たりがよく水はけがいい場所を意識的に選択しましょう。

肥料は2月に行うようにしてください。少し暖かくなる季節に向けての重要な要素となるので、ヒバの生長を促すためにも忘れずに行うようにしましょう。
水やりについては、基本的に土が乾燥しないようにたっぷり与えることが重要です。2年以上経ったヒバであれば、水やりは不要なので、それまでは水やりを十分に行い、枯れないように管理していく必要があります。

ヒバの剪定の必要性

View this post on Instagram

 

なとさんさん(@natosan5678)がシェアした投稿 -


ヒバは生命力が強いことから、樹高が高くなり比較的大きくなる傾向にあるので、大きくなり過ぎないためにも適度な剪定を行う必要があります。
基本的に刈込に強い性質を持っていますが、強い剪定を好む樹木ではないため、出来るだけこまめに剪定を行うようにした方がいいでしょう。

ヒバの剪定の時期

ヒバが大きくなり過ぎないためにも剪定は、年1~2回は行った方がいいでしょう。年1回の剪定を行う場合は、秋に行うのがおすすめで、年2回の剪定を行う場合は5月~6月の間に1回と、9月~11月の間に1回行うようにしてください。

こまめに剪定を行うことは樹形を整えるために重要ですが、真夏や真冬には剪定しないようにしましょう。暑い季節や寒い季節にヒバの剪定を行うと、生長のための栄養が行き届かずに枯れてしまう恐れがあります。剪定を行うタイミングは間違えないようにすることが、ヒバの生長には重要です。

ヒバの剪定の方法

View this post on Instagram

 

登蚊沢 二郎さん(@jiro_tokazawa)がシェアした投稿 -

ヒバの剪定方法としては、枯れている枝や混み合っている枝を刈り取る「間引き剪定」を行うのが一般的です。定期的に枝を刈り取ってしまわないと、風通しや日当たりが悪くなってしまい、病気や害虫の発生を引き起こしてしまう可能性があるので、定期的に間引き剪定は行っていきましょう。

ヒバの剪定に行う際の道具は、刈込バサミと木バサミで十分です。まずは刈込バサミで樹冠を仕上げて、木バサミで入念に枝先を整えて、樹形を綺麗にしていきます。
刈込も大切ですが、初夏や初冬には芽摘みを行って細かい部分の調整を行うのも大切です。
剪定する際の注意としては、ヒバは古い枝からは葉が生えない性質を持っているため、古い枝だけを残して剪定してしまうと、葉が生えずにヒバ自体が枯れてしまう可能性があります。

そのため、どの枝が新しい物か判断できない場合は、強剪定を行わないように注意して剪定するようにしましょう。

※植木職人ウエゾウ(造園一筋20年)に見積り相談をされたい方は以下よりご連絡ください。

ヒバを挿し木で増やす方法

View this post on Instagram

 

Takuさん(@takuzangi)がシェアした投稿 -

ヒバを増やしたい場合は、苗から育てるよりも挿し木で育てた方が早く増やすことができます。挿し木を行うのであれば、2月~3月に行うのが適期で、使う枝はまっすぐ伸びた物で、切るポイントとしては枝先10cmの部分を使いましょう。

土に挿した後は、乾燥しないように水の管理を徹底して行い、直射日光が当たらない半日陰の場所を探して植えておくことをおすすめします。

ヒバに発生する可能性のある病気や害虫

View this post on Instagram

 

Yucarl Kittanonnさん(@yucarlkittanonn)がシェアした投稿 -

ヒバを育てる上で注意しないといけないのが、病気や害虫の発生です。ヒバにはどんな病気や害虫が発生する可能性があるのか、詳しい内容を解説していくので、参考にしてみてください。

ベト病

夏の暑い季節に発生する可能性の高い病気で、葉が茶色く変色する特徴を持っています。早期発見が重要な病気で、放っておくと次々に他の葉に感染してしまうので注意が必要です。
薬剤を使用することで改善することが可能なので、早めに対処して病気が蔓延しないように気を付けましょう。

白絹病

葉が茶色く変色し、卵のような小さいな白い斑点が出来る病気です。早めに対処しないと、徐々に他の葉にも影響してくるので、しっかり対処するようにしていきましょう。薬剤の散布で改善することができるので、症状が出た場合は速やかに薬剤を使用してください。

ヨトウムシ

緑色の黒斑点がある害虫で、葉を侵食してしまう特徴を持っています。中には葉が全て食べられてしまうこともあるので、よく観察して発見した場合は、速やかに対処することが重要です。対処法としては薬剤を散布することで改善できるので、早めに駆除するようにしていきましょう。

ネキリムシ

白い色の害虫であるため、遠くからでも発見することができます。しかし、根茎を侵食することから、発見が遅れてしまうこともあるようです。発見した時には、速やかに薬剤を散布して駆除するように心がけましょう。

ヒバが枯れてしまう原因

View this post on Instagram

 

紡ist.さん(@tsumugicraft)がシェアした投稿 -

綺麗な緑色の葉が特徴のヒバですが、時として枯れてしまうことがあります。生命力が強いヒバですが、どのような時に枯れてしまうのでしょうか。原因を解説していきます。

枝が密集している

基本的にヒバは大きくなると水を与えなくても、自然に生長して樹形も整って大きくなります。しかし、大きくなり過ぎて、枝が密集してしまうことがあるのです。その場合、風通しが悪く日当たりもよくない状態に陥ってしまうので、栄養が行き届かず枯れてしまう可能性があるでしょう。

その場合は、すぐに剪定を行い、密集している状態から解放してあげるようにしてください。ただ真夏や真冬の時期に剪定すると、弱ってしまい枯れる原因になるので、暑い季節や寒い季節の前に密集している状態から解放してあげるように剪定しましょう。

ハサミで刈り込むと枯れているように見える

View this post on Instagram

 

ayn.mさん(@3ayn9)がシェアした投稿 -

密集している状態を改善するためにも剪定を行うことは重要ですが、葉先をハサミで刈り取ってしまうと、切り口が枯れてしまっている状態に見えることがあります。
刈込に強い性質を持っていたとしても、葉先を切り過ぎると枯れてしまう原因になるので、適度に剪定を行い、状態を確認しながら剪定を行うようにしてください。

ヒバの細かい剪定が難しい場合は業者に依頼

ヒバは樹形を整えたり、密集している状態を緩和するために剪定を行う必要があります。その場合、細かな剪定を行い、強剪定は控えるようにしていくことが、ヒバの生長を促すために重要です。

自分で細かい剪定を行う時間がない場合は、プロの業者に剪定してもらうのも一つの手です。プロの手であれば、樹形を綺麗に整えながら枯れないように密集している場所を剪定してくれるので、自分で剪定する手間が省けます。

また葉先をハサミで剪定してしまい、枯れたような見映えの悪い状態にすることもないので、安心して任せることができるでしょう。

剪定が大変な場合は、専門的な知識と技術を持っているプロの業者を頼ってみてください。

 

※植木職人ウエゾウ(造園一筋20年)に見積り相談をされたい方は以下よりご連絡ください。

 

おすすめの記事