レッドロビンは日本産のカナメモチとオオカナメモチが掛け合わされてできた常緑性の高木です。成長すると10メートルまで成長するので、剪定が大事になります。また成長が早く比較的簡単に育てることができることで、生垣として利用されることが多い植物です。春になると小さな白い花が咲き、10月頃になると真っ赤な葉が出てくるので、観賞用としては最適です。今回はそんなレッドロビンの剪定方法や育て方について解説します。
目次
レッドロビンとは?レッドロピンの特徴について
レッドロビンは赤い新芽が秋頃から生えてくるのが特徴の生垣で、カナメモチとオオカナメモチの交配によって育てられた品種です。春になると白い花を咲かせますが、高木で生垣として利用されることが多いので、頻繁に刈り込まれるために花を楽しむ印象は薄い木ではあります。
レッドロビンは刈り込みにも強く、成長が早いのですぐに立派な生垣になります。一方で成長が早いので定期的な剪定が必要になります。忙しくて管理が難しい場合は造園屋さんに頼むのがいいでしょう。水はけの良い場所を好み、水やりは雨だけでも大丈夫です。
レッドロビンの植え方・育て方、育てつ時期
生垣としてレッドロビンの苗を植える場合は、家の周りが多くなると思いますが、日当たりと水かけのよい場所に植えましょう。時期は3〜4月か9〜10月が適しています。
植えつけ方は苗より1回り大きな穴を掘り、株の間隔は50センチは開け、植えつける時は緩効性肥料を混ぜ込むと生育が良くなります。根がしっかり成長する3年ぐらいは、支柱を立てて木と結び倒れないようにします。
植えつけた際は水をたっぷり与えましょう。レッドロビンは有機質の多い肥沃な土を好むので、肥料は秋に化成肥料と12〜1月に油粕などの寒肥の年2回行います。また寒さにはやや弱い性質があり、寒冷地域では生育が悪くなる場合があり、また日陰が多いと葉の色が悪くなりやすいです。
レッドロビンの剪定の必要性
レッドロビンは成長が早いので定期的な刈り込みを行わないと上へとどんどん伸びていきます。上が伸びて木が高すぎてしまうと、下の葉が枯れる場合があります。したがって年2回は必ず剪定を行いましょう。横にはあまり伸びないので、形がすぐに崩れることはありません。
レッドロビンの剪定の時期
剪定時期は5〜7月頃と、9月に行います。春は暖かくなり伸びてきた赤い新芽が生長して緑色に変わるタイミングです。この頃からぐんぐん新芽が伸びるので刈り込みを行なっておきましょう。
また9月の剪定は秋口から生えてくる新芽は赤いので、9月中旬頃に刈り込みを行うのがおすすめです。また葉も厚く丈夫になるので、冬の間も赤い葉を楽しむことができます。
レッドロビンの剪定に必要な道具
生垣を剪定する場合は、両手用の「刈り込みバサミ」や「剪定バリカン」などを使用します。
剪定バリカンは片手でも扱えるものもあります。また太い枝に対応しては「剪定バサミ」が片手でも扱えるハサミなので、1つは持っておきましょう。背が高くなる木なので脚立があると、木の頂部に生えた枝も切りやすくなります。
レッドロビンの剪定の方法
範囲の広い生垣の場合は水糸などの紐を使って、刈り込みたい高さに水平に張ります。その糸を目安に刈り込みバサミで頂部に伸びた葉を刈り込んでいきます。太い枝があった場合は剪定バサミで水糸より下で切ると、切り口が目立ちにくくなります。
剪定バリカンを使う場合はゆっくりと機械を横に動かすだけでキレイに剪定することができます。最初は水平に剪定するのが難しいですが、何度も使うことで慣れていきます。
上を剪定したら次は側面を整えていきます。基本的には下から上へハサミを動かして剪定していきます。隣の側面と高さが同じになるように、凸凹にならないようにカットしていきます。バリカンの場合も下から上へ刈り込んでいきます。丈夫な木なので強く刈り込んでも大丈夫です。
生垣に使われることが多い木なので、基本的に形を整えることを意識して剪定するようにしましょう。
レッドロビンの剪定の際に気をつけるべきこと
9月の剪定が遅くなってしまうと、新芽が生えるタイミングも遅くなり、新芽が冬の寒さに耐えられなくなり枯れてしまうので、剪定のタイミングは遅くならないようにしましょう。また太い枝を短く切り落としすぎてしまうと、枝枯れを起こしやすいので要注意です。成長が早い木だからといって、一度にバッサリ剪定するのではなく、定期的に軽く刈り込むようにしましょう。
レッドロビンの気をつけた方がいい病害虫
レッドロビンは病害虫には強い方ですが発生しやすい病気があります。
・ゴマ色斑点病
赤い葉に点々とゴマのように黒い点が現れる「ゴマ色斑点病」があります。カビの奇声によって起こる病気で、そのまま放置するとカビの胞子が飛んでさらに症状が広がってしまいます。
数が少なければ葉を取るか、枝ごと切り落とします。雨の多い梅雨や秋雨の頃に発生しやすくなるので、市販されているゴマ色斑点病や褐斑病の薬剤を1週間〜10日おきに散布します。発生した部分は風通しが悪かったり、日当たりが悪い場合があるので葉を減らしてに日当たりをよくしてあげましょう。
・根頭がん腫病
根元にこぶができ生育が悪くなる病気です。悪化すると木が枯れてしまう場合もあります。見つけた場合はこぶを切り落とし、切り口には殺菌剤を塗っておきます。
・アブラムシ
新芽にアブラムシがつくことがあります。大量発生しやすいので見つけ次第殺虫剤を散布しましょう。
・カイガラムシ
風通しが悪い場所に発生しやい害虫です。ブラシなどで削り落とし、殺虫剤を散布しましょう。また枝を剪定するなどして、木の内部の風通しを良くしましょう。
レッドロビンの剪定方法や育て方のまとめ
レッドロビンは丈夫で管理しやすく非常に生垣向きで、赤い葉が生える特徴があるので日本では生垣に大変人気な植物です。成長が早いので定期的な剪定が必要になりますが、剪定のタイミングが遅くならなければ冬でも赤い葉を楽しむことができます。家の目隠し用としてレッドロビンを検討してみるのもいいでしょう。
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